褒められた時にどう感じるか？

非常にひねくれていると、自分でも思う。誰かに褒められてた時、どう感じるだろうか。といえば、私の場合は嬉しさよりも先行する感情がある。

 それは不安である。

褒められると不安になる。これがどういうことなのか。

つまるところ、裏があるのではないかと感じてしまうのだ。つまり、その言動の裏側に、なにか別の意図が込められているのではないか、あるいは、私のことを利用しているのではないか、なにか私を陥れようとしているのではないか、などという疑惑が一気に脳裏によぎるのだ。

だから私は、褒められた時に表面上ではにこやかに返すのだが、腹の中では褒めた相手に大して、一体こいつのことを信用してもいいのだろうか、と大いなる疑いの目を向けるのである。これは軽くストレスなので、褒められると背が熱くなり、同時に軽い吐き気に襲われてしまう。

褒められる時だけではなく、なにかいいことがあったり、大きな幸運があったときなどもひどく不安になるのである。そういう性質があるのために、自分はあまり人に好かれる人間ではないだろうな、というのが私の自己評価である。

もちろん、これは大して親しくもない間柄に限った話である。気心の知れた人間（だと自分の認識している奴）であれば、特にそういった感覚はない。

大人になれば、こういう人もいるだろうか。だがこれは大変にひねくれたものの見方をしているなと自分でも感じるし、そういう人を友達にしたくはない。