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全てがナンセンスです

無職のリボ払い

クレジットカードの支払い方法に、リボ払いという仕組みがある。正式名称はリボルビング払いというのだが、分割払いの亜種みたいなものである。

通常、クレジットカードの支払いは一括払いが多いと思う。使った分は翌月か、翌々月に全額を支払うことになる。

しかしリボ払いを使うと、月の支払いを一定額に抑えられる。たとえば一万円の商品を買った場合。当月一万円の支払いをリボ払いに変更すると、一万円はリボ払いの枠になり、翌月から一定額を支払いながら返済することになる。5000円の支払いだと、手数料187円を含めて2ヶ月で支払いが終わる。

 

私はこのリボ払いを、無職期間中に活用した。活用というか、無謀な使い方をした。リボ払いへの変更は簡単だった。明細ページからリボ払いへ変更と選ぶだけだ。どんどんリボ払いにすると、どんどん請求額が減っていった。

私の利用しているカード会社のリボ払いにかかる利息は年利15%。

無職期間中、私は20万円近くリボ枠を使い果たし、にっちもさっちもいかない状況に陥った。月々の支払いは5000円だが、手数料はその半額に近く、7200円程度を支払っていた。

そして当月の携帯の支払いなどをリボに変更してまたリボの枠を埋め、リボ残高は全く減らないという状況に陥った。その支払い額の現金だけは確保して、ごまかしながら続けてきたが、カード会社に対してはかなりの手数料を支払ってきた。

 

ところで、無職は消費者金融で金を借り入れることができない。

なぜかというと、「貸金業法」において、総量規制というものがあり、貸し付けは年収の3分の1までと定められているからだ。

私は借金をすることができず、現金がほとんどない生活をしていたのだが、まぁ、今にして思えば、それでよかったように思う。仮に借金などしようものならば、今頃さらに泥沼に陥っていた可能性がある。無職で借金をするというのは、そういうことだ。そもそも返すあてのない無職が金を借りれることがおかしなことなのである。

リボ払いは無職でもできる借金という面があるように思えるのだが、これがなければ私がバイトを始める時期はもっと早かったかもしれない。金のない時期に金を使えたことに感謝もしているが、内心では複雑だ。

 

20万円のリボ残高があると、年利15%、月々5000円での支払いは40回で終わる。その際の支払い合計額は251,240円。合計の手数料は51,240円だ。

ただし、リボ払いにはまとめ払いという仕組みもある。一万円単位でリボ残高を一気に支払うことができるのだ。

残高を一万円減らせば一ヶ月125円の手数料から解放される。最近ではこのまとめ払いを使ってリボ残高を減らし、手数料が減ることに対して、実はすこし快感を覚え始めている。私の支払い残高は15万円ほどだが、はやくこれを全額返したい。