頼む!あともう少しだけ

全てがナンセンスです

さっさとくたばらないかなと、たまに思う

夜寝る前に思うことがある。このまま目が覚めなければ、どれだけ楽なのだろうかと。もっと若い頃は、自分の存在の消滅、死がひどく怖かった。

だが、最近ではこう思う。

死ねば楽なのに。

私は睡眠に抵抗できない。意識を手放すことを毎日している。睡眠に抗うことは辛い。死は永遠の眠り、などと言われることがあるが、入眠ほど死に近いものはないだろう。そして睡魔に襲われた時、私は身を委ねる。どうしても眠い時、これが死の瞬間であっても、私はきっと抗えないな、と思うのだ。

このまま眠るように死ぬことができたら、どれほど楽だろうか。肉体が辛い。精神も辛い。そうだ。今、私は生きるのが辛いのだ。

人並みの生き方ができていたならば。こんな感覚に陥ることもなかったかもしれない。昔は自殺者の心理も全く理解できなかった。同級生にも自殺者が出たときにも、特に思うところはなかった。死ぬくらいなら死ぬ気で頑張ってみてはどうなのだ、と思っていた。

だが、今はわかる気がする。死んでしまっても構わない、と思うようになった。たとえば生きることがひどく辛くて、たとえば重い病気にかかったり、たとえば希望が見いだせないという状況になってしまったのであれば。その人が自殺することを、誰が咎められるだろうか。まして、実際に自殺してしまうくらいに追い詰められた人を責められる人はいない。いないはずだ。

 

私はそれほど追い詰められていない。だが時折、思うのだ。寝る直前、このままくたばることができたらいいのにと。

そして翌日目が覚めた時、くたばり損なってしまったか、と思うのだ。

非生産的である。結局、私は、前進していないからなのかもしれない。前進していないから、一日に張り合いがなく、そのためにこんな感覚に陥っているのではないか。少しずつでもいい。私は前進しなければならない。一歩一歩、くたばるまでは。